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  10 ,2017

団塊世代・あらいぐまの自転車日本一周挑戦記


プロフィール

あらいぐま

Author:あらいぐま
団塊あらいぐまの自転車日本一周挑戦記。ただ今、世界へも足を伸ばし中。

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Category: 沖縄12.3.1~3.3

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沖縄最終日 西原町→那覇空港
早くも最終日。今日はひたすら南下し、那覇空港を目指す。予想距離は約60キロ。天候は曇り。
どんよりと重い雲が空を覆っているが、雨よりはましさと気分を取りなおし、ゲストハウスの
女主人に見送られ出発。どんなものかとけげんな気持ちでチェックインしたゲストハウスだが、
清潔で、テレビや冷蔵庫も完備しており、すっかりくつろげた。近くにコンビニか食事できる
ところがあれば、今後は積極的に使ってみよう。
※途中で出会った風景。不思議な岩だと思いませんか?
DSCN3204.jpg
※あらいぐまとシーサーのツーカット。あらいぐまはミラーの中。えっ、見えない?
ゴメンナサイ!
DSCN3208.jpg

さてルートは国道329号線を走り、途中で331号線へ入り、そのまま那覇空港に至ると言うシン
プルなもの。途中で寄ってみたいのは新原ビーチの「浜辺の茶屋」だ。一般名詞のような名前
だがこれが店名で、内容はまさに茶屋つまりカフェである。初めて行ったのはもう10年以上む
かしになるだろう。沖縄に住む知人の案内だった。海に面した、そこに座っているだけでとて
も安らかな気分になれるカフェがあるという勧誘の言葉に導かれ、そのカフェを訪れたのだが、
私は一度でファンになってしまった。開け放たれた窓に向かうテーブルにもたれて、眺めると
もなく海を見ていると、日常のささいなことなどどうでもよくなってくる。だんだん脳みそが
純化されて、こころに落ち着きが甦る。その魅力のとりこになって、以来、沖縄を訪れるたび
にこの店まで足を運んだ。そして今回もやってきたという訳だ。

今回の旅でとても迷ったことがある。それは日程とコースの兼ね合いだ。私に与えられた日数
は3日間。だが、3日間では私の脚力で沖縄本島を一周することは不可能だ。どこかを割愛しな
くてはならない。二つの案が考えられた。第1案は北端辺土岬まで行き、南部を省略するもの。
第2案は、辺土岬をあきらめ、やんばるをショートカットし、南部を完走すること。そして選ん
だのは第2案。その理由は「浜辺の茶屋」へ寄れるからだった。

出発が7時過ぎと早かったので、「浜辺の茶屋」には9時過ぎに着いてしまった。おそるおそる
店に入り「まだ開店前だと思うけれど、コーヒーを飲ませてもらえませんか?」と尋ねると気
さくなスタッフが「どうぞどうぞ!ゆっくりしてください」と嬉しい返事。図々しくもカフェ
の客となり、およそ30分間、海を眺めさせていただいた。
※こんな景色を眺めながらコーヒーをたしなむ・・・
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すっかり空っぽになった9:45、再スタート。次の目標は平和の塔、そしてひめゆりの塔。何度
も来ているのでゆっくりはしないが、降りて、手を合わせ、花を手向けるくらいはやってきた
いと思ったのだ。
※平和祈念公園にて。
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※ひめゆりの塔。
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ひめゆりの塔ではいやなグループと出くわした。塔の前でひとりずつ花を手向け、それを写真
に収めている。後続の人がたまり始めてもお構いなし。とにかく周囲に誰もいない写真を撮ろ
うと言うのだから性質が悪い。やっと最後の一人まで撮り終えたので、私が塔に向かって歩き
出すと「すみませんね~」と声がかかったので、私は迷惑をかけて申し訳なかったと謝られた
のかと思い「いいえ、どういたしまして」と答えたのだが、実はその人は全員での記念撮影を
頼むべくシャッターを押してほしいと頼む「すみませんね~」だったのだ。どうなんだろう、
私はこころが小さいのだろうか?

「ありがとね!また来てね!」嫌な気分は花売りのおばちゃんの一声で霧散した。そして走り
始めると間もなく雨がぽつぽつと降ってきた。涙雨かな…構わず走っていたのだが雨脚は強ま
るばかり。やがて本降りとなり、どこかで雨宿りをと考えた私の目に飛び込んできたのは琉球
ガラス王国という観光施設。屋根の下に自転車を置き、しっかりガラス細工を勉強させてもらっ
た。しかし雨はなかなか上がらない。私の後にやってきた山梨からの学生2人組は業を煮やし
て雨の中、出かけて行った。逡巡していた私も、那覇空港まではあと10キロうらいだ、濡れて
も大したことはない、と腹を決め出発した。雨具をがっちりと着こんだことは言うまでもない。
※琉球ガラス王国でガラス工芸の一端を学ぶ。
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空港まであと4キロほどの地点で雨は小ぶりになった。路面は乾いていたことから想像すると、
このあたりは降っていなかったのだ。道は素晴らしい歩道をともなったものとなり、私は沖縄
ツアーの最後の余韻を楽しみながら走った。そして12:30空港着。着替えと自転車のパッキン
グに便利そうな場所を探していると人懐っこい表情の交通整理員が「ここでいいよ」と声をか
けてくれた。自転車を降り、パッキングしながら話したのでが、彼は沖縄にはない古い街道が
大好きで、時間をとっては歩いているのだと言う。「東海道と中山道の一部は歩いた。あと3年
して年金が満額貰えるようになったら、どんどん歩きたい」と少年のような瞳を輝かせて言っ
た。自転車で走っていることにも興味津々で、私の自転車にも熱い視線を投げかけていた。
「いつか、どこかの街道で遭遇できたら楽しいね!」勤務を交代するために去っていく彼とそ
う言葉を交わし、私の沖縄の旅は終わった。

残るは自転車を預け、機中の人となるだけ。今、この文章は機内で書いているが、飛行は順調
で予程通りに羽田に着くだろう。さて、次はどこを走れるのか?
本日の走行距離 55.08キロ
走行時間    3時間9分 
返金速度    17.8キロ(最高速度 40.0キロ)

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沖縄2日目 大宜味村→西原町
朝7時に1階レストランへ行くと、ご主人はもう沢山の弁当を作り販売していた。昨晩
の顔とは全く違う顔。きちっとオンとオフを切り替えているのだろう。そんな彼が用
意してくれた朝食を食べ、スタートしたのは8:15だった。

2日目はいきなりの峠から始まった。沖縄本島の西海岸から東海岸へ移動するには中央
の分水嶺のような山々を越えなくてはならないから、覚悟はできていた。が、それは
今日一日、アップダウンを繰り返す序章に過ぎなかった。やんばるの東海岸はリアス
式といってよい。道路は入り組みつつアップダウンを繰り返す。白状するが今日、押
し上げたのは2度や3度ではない。それほどきついルートだった。

そして、これは個人差はあるが、見るべきものも意外と少ない。辺野古や米軍キャン
プは定番だが、現状はきれいな海、住みたくなるほどの環境…としか言いようがない。
「じゅごんが生きている海は絶対に軍には渡さない」という大きな看板を見かけたが
辺野古で出会った62歳の男性は「私は50年余り海で仕事したり遊んだりしているけれ
どじゅごんを見たことはない」ということだった。生態系も大切だが普天間で苦しむ
人々を救うほうが大切ではないかと私は思うのだが…。
※途中で見つけたシーサー工房。自転車でなければ欲しいものが…
DSCN3160.jpg
※工房近くの路地はいかにも沖縄らしい雰囲気に満ちていた。
DSCN3162.jpg

起伏はあるが道路は素晴らしく良かった。青森県の六ヶ所村辺りに似ていると思った。
起伏は走行スピードを鈍らせる。予定の地まで行けそうにないなと思い始めた午後1時
ころ、曇り気味だった空は晴天に変わった。肌をさす熱線。すかさず日焼け止めを塗る。
やっと沖縄らしくなった。
※大浦湾から辺野古崎を望む。
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※今日はたくさんのチャリダーと会った。写真の彼は千葉県からの大学生。
他に、京都からの4人組、埼玉からの大学生など。
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午後4時。中城村(なかぐすくむら)に入り、国無形文化財である中村家住宅と世界遺
産中城城跡を見るために国道を離れた。厳しい坂道を登り降りすること約4キロ。ふた
つの遺跡を見学した。どちらにも永い歴史があり、沖縄の底力を物語り、素晴らしい遺
跡だった。
※中村家住宅を守るシーサーはいかにも立派な表情をしている。
DSCN3187.jpg
※中城城の裏門。その精巧な美しさをペリー提督が称賛したという。
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が、ここで問題発生。今日の走行予定を変更したために中城村あたりで宿を探さなくて
は行けないのだが、尋ねた役場の職員が言うには「中城村に宿泊施設はないのです」。
急いで隣の西原町役場へ移動し、着いたのは業務終了後の午後5時過ぎ。しかし係員は
親切に対応してくれ、役場からほど近いところに町内唯一の宿泊施設だというゲストハ
ウスを紹介してくれた。ここに着いたのが6:00。シャワーを浴び、洗濯をしようと屋上
へ出て見れば何と大雨!ラッキーだった。まさに間一髪の降雨だった。

今10:05.雨は上がった。この天気が明日まで続くことを祈ろう。
本日の走行距離 99.01キロ
走行時間    6時間28分
走行速度    15.2キロ(最高速度57.2キロ)

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沖縄初日 三線の夜
資料を貰いたいと訪問した大宜味村役場の女性事務員はとても楽しい女性だった。
今や、大宜味村が長寿日本一ではないと白状する態度も潔かった。そんな彼女は
私の衣装に関心を持ったのだろう。「ひょっとして、自転車ですか?」と訊いて
きた。そこからよもやま話が始まり、私が泊る予定の民宿がマリンと分かると即
いい知恵を授けてくれた「あの店のご主人は三線の名人です。そっとお願いして
みてください」。

私は言われたままを実行した。すると女将さんから帰って来た答えは「都合が着
いたらね!」というもの。食事を済ませ、私はご主人の手が開く瞬間を待った。
そして9:30、待望の声が届いた「どうぞ、1会のレストランへ降りてきて!」

降りるとそこではご主人と二人の息子さんが三線の調弦をやっていた。3男と4男
が呼び出されたのだという。そして私の隣で3台の三線による民謡が始まった。圧
倒的な迫力。踊りだしたくなるリズム、メロディー。後から聞けば「これから始
まるよ」と言う歌で、高揚を引き出すため高めの調弦だったのだという。これで
すっかり楽しくなってしまった私は、目の前の歌詞集をぱらぱらとめくり「童神」
や「十九の春」をリクエストした。それらが演奏されるときは歌詞を口ずさんで
みた。

が、やはり迫力があったのは彼らが得意とする分野の曲を演奏した時。素晴らしい
リズム。これでもかこれでもかと気分を高めるメロディー。聞けばエイサーを踊る
際の演奏も担当しているのだと言う。そんな曲がいくつか続いた。

そのなかに「イチャレバチョーレ」という歌詞が含まれる曲があった。「イチャ
レバチョーレ」とは沖縄の言葉で「会えば皆、友達」という意味である。それを
知っていた私は「あの曲にイチャレバチョーレという歌詞がありましたね」と言
ってみた。「おー、分かったかい?おい、この人は沖縄言葉が分かるんだぞ」と
息子たちに話した。そして、その曲が「お開き!」の合図だった。

3人はそれぞれ帰っていった。残された私は女将さんに「ありがとうございまし
た。とても楽しかったです」と感謝を伝えて引き揚げた。望外の素晴らしい夜
だった。
※三線の名手 玉城良治さん。目の前で弾いてくれたが、神業だ。
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※ふたりの息子さんも参加したセッションは圧巻だった。
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沖縄初日 那覇市→大宜味村
昨日、2件の取材を終えた。沖縄にはこんな元気志向の人たちがいる。長寿日本一の称号を
もう一度取り返せるのではないか…そう思った。そして夜は関係者3名での打ち上げ会。チ
ャンプルーなどを肴にオリオンビールと泡盛をあおり、夜は楽しく更けた。

明けて3月1日。しっかり持参したマイバイクで沖縄を走る日である。昨晩が遅かったので起
床も遅く、支度ができてホテルを出たのは9時ジャストだった。

ホテルは58号線に面していた。迷わず進路を右(=北)に取り、スタート!なんとなくカラ
ダが重いと感じるのは昨晩の悪い影響だろう。途中のコンビニで食糧などを買い込み、ひた
すら北を目指す。

見たいと思っていた普天間は気付かぬうちに通過してしまった。さらば嘉手納はと注意深く
はしる。しかし、嘉手納はそんな心配も不要なほどに巨大だった。爆音を発して離着陸する
戦闘機。駐車場に勢ぞろいしているタンク、トラック…こんな施設、近くにない方がよいに
決まっているのだが…。
※嘉手納基地遠景。戦闘機の発着音は切れ目がない。
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10:30琉球村到着。すでに観ているので入館はしなかったが、近くにいい家があり、シーサー
は相変わらず設備の守護をしていた。
※落ち着いた佇まいの民家。陶器の収納庫になっているようだった。
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※沖縄というよりもハワイを思わせる素敵な道路。ここを走りぬける爽快さ!
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次に向かったのが道の駅許田(きょだ)。走行中に風に飛ばされ地図を紛失したので買い求
めようと入場すると、迎えてくれた音楽は夏川りみの「童神」。♪イラヨーヘイ イラヨー
ホイ…沖縄に来ていることを実感した瞬間だった。

名護の直前に美味しいレストランがあり、何度か寄っていたので、今回も行った。注文した
のはクフアジューシーという炊き込みご飯のセット。昆布などを炊き込んだものをメインに
おすまし、もずく、ふかし芋、卯の花、なますの6点で650円は安い!ちなみにこの店のBG
Mは島歌と森山良子の「さとうきび畑」だった。
※これが炊き込みご飯定食。ボリュームも満点だ。
DSCN3112.jpg

しかしこの辺りで困ったことが起きた。太ももが痛いのだ。原因は準備不足に決まっている
が、太ももが痛くなるのは初めてだ。無理はやめよう、そう決めて今帰仁を回避することに。
これで走行距離は25キロほど短くなる計算だ。そして向かったのが巨木。名護に巨大ながじゅ
まるの樹があることを思い出したのだ。それはさらに大きく成長しているように思った。前
回はなかった鉄製のやぐらが組まれ、これがないと自立できないのかも知れない。やぐらの
高さが4.8mとあったから身長(と言うのだろうか?)は10メートルに近い。樹齢280~300年
というがじゅまるに圧倒された。
※これがばじゅまるの巨木。荘厳な雰囲気を漂わせている。
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そして4:30、民宿に着居た。走行85キロ強。しかし、ひと息ついている時、ふと、ここ大宜
味村は芭蕉布の里であることを思い出した。数キロ先に道の駅がある。そこならきっと芭蕉
布を見られるか、何らかの情報を得られるだろう。荷物を置いて走りに出た。しかし、道の
駅に芭蕉布はなかった。しかし、面白いものを発見した。長寿日本一を記念した石碑だ。そ
うだ沖縄は長寿日本一だった時代があり、大宜味村はその代表格だったのだ。今はどうなの
か?それを尋ねるために大宜味村役場へ行ってみた。窓口の女性にその旨を告げると実に申
し訳なさそうに2冊のパンフを手渡しながら「今はあのようではありません。特に対策も講じ
てはいません」とのことだった。残念なことではあるが芭蕉布の里の奮起を期待しよう。
※これが長寿日本一を記念した石碑。第1位復帰を期待しよう。
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そして6:00、民宿へ戻る。7:00夕食。オリオンビールが胃袋にしみた。そして今、三線の演
奏開始を待っている。役場の女性が「あの店のマスターは三線の名人だからぜひおねだりし
てみてください」とアドバイスをくれたのだ。その旨を女将さんに伝えたら、仕事のキリが
ついたらね!ということだったのだ。どんな沖縄の夜になるのか?それは明日のお楽しみと
いうことで…。

本日の走行距離 97.96キロ
走行時間    5時間6分
平均速度    19.2キロ(最高速度48.5キロ)