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  11 ,2018

団塊あらいぐまの自転車 世界&日本一周挑戦記


プロフィール

あらいぐま

Author:あらいぐま
団塊あらいぐまが自転車で世界&日本一周を目指します。

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Category: Berlin-Gdanks-Vilnius 2018.6.13~7.4

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2018.6.15 ベルリンからプレンツラウ von Berlin nach Prenzlau
※15日の宿泊ホテルのWiFiが不調でネット接続できず。なので、これは一日遅れ
のアップです。

 実は、話は前夜の夕食時にできていた。明日はお別れだねという話題になった
時、私が「大都市へ入る時と大都市から出る時はとても緊張するんだ。車は多い
し、目的地への幹線道路に出るまでのよく迷う」という話すと彼が間髪を入れず
に言ってくれた「じゃ、僕の車で脱出しようか!」実は彼は私と別れた後、約
400キロを走ってポーランドの友人を訪ねることにしている。方向は北東にあた
り、私のルートは特に迂回というわけでもないのだ。私はその提案に乗った「あ
りがとう!では途中の適当な町まで連れってて!」…ふたりとも、なんとなく別
れ難かったのかも知れない。そして翌朝8::30に朝食を取る約束をして別れたの
だった。
 さて今朝、目覚ましの音で6時に起きた私は、急いで荷物の整理と詰め込みを
行った。詰めながら、いよいよ今日から走り始めるのだと、興奮とともに不安を
覚えた。だって、ここしばらく長距離を走っていないし、まして20キロ弱の荷を
積んでなどいつ以来だろう?加えて、ルートは間違いなくキープできるだろうか…
という最大の問題。そんな憂鬱を吹き飛ばすべく、サイクリングウエアに着替え
た私は、荷物を置いて私は自転車を引っ張り出し、ベルリン市街へ漕ぎ出した。
実は昨晩帰宅すると、自転車の脇に空気入れポンプが置いてあった。受付の人が
置いてくれたのだとすぐにわかった。私の希望を忘れていなかったことに感謝し
つつ、タイヤを満パンにし、お礼に一羽の折り鶴を添えて返した。満タンのマイ
チャリはよく走った。空輸の際のトラブルもなかったようだ。慎重にルートを選
び、走り方は地元のチャリダーに習い、なんとかウンター・デン・リンデンに出
た。ここを右折して直進すれば、2012年の旅のゴールで、今回の旅の出発点とし
たいブランデンブルク門があるはずだ。いくつめかの信号で隣に学生らしき女性
が停まったので「おはよう」と声をかけるとニッコリと「おはよう」が返ってき
た。調子に乗って「この先がブランデンブルク門ですね?」と分かっているのみ
尋ねると「そう、まっすぐに行けばいいわ」と返してくれた。こうなると調子に
乗るのがあらいぐま!「実はその門は2012年に初めての旅をした時のゴールなん
です。プラハからこの自転車で走って来ました。今回はここをスタート地点とし
てリトアニアまで走ります」と言うと彼女はちょっと驚いた表情をしながら「おー、
よい旅を!」と笑い、信号が変わったのを見て颯爽と走り出し次の角を右に曲が
って見えなくなった。私はもちろん直進し、門を目指した。

 門は通行止めになっていて、警察官も多い。どうやらサッカーワールドカップ
のパブリックヴューイングが行われるらしく閉鎖されてるのだ。ちょっと寂しい
が、道路脇のベンチに座っていた中学生にシャッターをお願いして、安心してス
タートの図を決めた。これで、あの旅と今回の旅が、つ・な・が・る!

 ここからはちょっぴり余裕を持って走れた。大学も博物館の宮殿もテレビ塔も
昔と同じようにそこにいた。走りながら、脚や腕の筋肉が走っているのを喜んで
いるのが感じられた。ああ、また一匹の動物に還っていく期間が来たのだなあと
嬉しかった。
※ブランデンブルク門をバックにスタート記念の一枚。
DSC05963.jpg 

 約束の8時半にフランツのホテルに着いた。最後だからと私の分の料金を払っ
てくれたが、本当に彼にはお世話になった。ヨーロッパに来た緊張をほぐしても
らうのも今回が3回めになる。南ドイツから、プラハへ2回、そして今回はベル
リンへやってきてくれる。話しながら私は雰囲気になれ、ドイツ語を思い出し、
旅への鋭気を養っていく。本当にありがたいヤツだ。前日と全く同じ朝食を済ま
せ、自転車を彼の車に積み込み、30分後に私のホテルの前で会おうと約束して別
れた。そそくさとホテルに戻り、急いで荷物をまとめる。約束の時間にホテル前
に出ると彼ははもう待っていた。重い荷物を積み込み、さあ、出発。目的地は約
70キロ先のテンペリンという町になった。ここから私の今日の目的地までは約40
キロ。それくらいは走らないと体は慣れないし、それ以上に、ベルリンから走り
始めたと言えなくなってしまう!ベルリンを離れるとアウトバーンを走っている
にもかかわらず周囲の緑はどんどん深くなってきた。それを降りて一般道に入れ
ばもはや緑のトンネルである。そう求めていたのはこの景色…。そして12時ちょ
と前にテンペリンに到着。市場前のカフェでコーヒーを飲み、別れを惜しんだ。
さあ、いよいよ「一人ぽっちの旅」が始まる。 
※州道は緑のトンネルを走る。気持ち良い!
DSC05978.jpg 
※テンプリンでフランツと別れた。どこを走るか地図で説明したところ。
DSC05983.jpg

 プレンツラウまでは片側1車線の道路を行く。途中、ところどころで自転車専
用道もあったが無視。快適な舗装道路を選んで走る。予想通り、道路は緩やかな
起伏を繰り返す。上りでちょっと苦しさを覚えるのは始めの2,3日の常だ。1
回の休憩ではフランツがくれた甘~い(これが重要!)パンケーキを食べ、水分
補給。その間、二人の若者に追い抜かれた。一人目は下校途中と思われ、ザック
を肩にかけて普通のチャリ。もうひとりはサイクルウエアにヘルメットと本格派。
後方から「グーテファールト(素敵な自転車旅を!)と声があたので振り向くと、
若者は爽やかな笑顔で追い抜いていった。突然だったので「ダンケ!」としか言
えなかったが、次にこんな機会があったら「あんたもね!」くらいは言いたいと
思った。そして2時過ぎにプレンツラウに着いた。ふと右をみると大きな湖が見
えたのでそちらへ舵を取り、湖畔のベンチに自転車を止めた。ぶらぶらと湖畔を
歩き、シャッターを押し、戻ると、2つ隣のベンチにサイクリストが座っていて、
ちらっと目が合った(ような気がした)ので、近づき「こんにちは」というと彼
もニッコリと「こんにちは」。隣に座って良いかと問い、話し始めた。彼はロン
ドンに住む英国人で今回はベルリンから走り始めたという。最終目的は決めてなく、
地図を取りだし「明日はここに向かう」と約80キロ先の北海に近い町を指さした。
「私はもう少し先だ」と応じ、しばらく自転車の旅の素晴らしさを称え合い、絶対
に一人旅だ!で共感した。そう語る元気なおじさんは私よりも年配に違いないと思
ったので「失礼ですが何歳ですか?」と訊くと「66歳だよ」と胸を張った。躊躇し
たが「私は71祭です」と言うと彼は突然直立し、深々とお辞儀した。「私が年長だ
と思った」と彼は謙遜し、私は「意外と若く見えているんだな」とちょっぴり悦に
入った。用意した自作の旗にサインをもらい、別れた。ロジャーさん、良い旅を!

 さて、4時前にホテル着。フロントで手続きを済ますとスタッフが言う「あなたは
ここに泊まる初めての日本人なので、あのゲストブックに何かを残してほしい」と。
ああ、その瞬間が早くもやってきたと思いつつ「もちろん!日本語も加えようね」
と返す。気さくなスタッフでとても好感度よくスタートしたのだが…。今日は早め
に日本に連絡できるなとパソコンを開いた時から悲劇が始まった。何と、ネットに
接続できないのだ!パソコンもスマホもダメ。仕方ないのでフロントに行くと、例
のスタッフがニッコリしながら「何ゆうてまんねん。やり方がおかしいんとちゃう
?ちょっとここでやってみてや」と言う。で、ノートとスマホの両方を試すがやは
りNG。すると彼は「ほな、ちょと待って~な。わしのスマホでやってみるさかい」
と言ってスマホを操作するが、やっぱり接続できない「やや、こりゃおかっしいで。
ほな、パソコンでもやってみよ」とパソコンに向かう。「おんどりゃあ!このホテ
ルはネット販売しとるんやろ!通信できなくてどないするねん!」と私も関西弁に
変わる。で、彼はというと「おっかしいなあ!ダメや。ゴメンな!すぐに他のスタ
ッフを呼びつけるさか、ちょっと待っとって!」仕方ないのでゆっくりとシャワー
を浴び、早いけれど先に夕食を済まそうとホテル前のレストランへ。そしてここで
も店頭には「季節の味アスパラ」の看板。一昨日も食べたがそれとビールを注文。
そして、メニューにはアスパラ300グラムを書いてあったのでその量はと確認する
と10本だった。10本は多く、明日から見たくなくなる量だ。次回からは200グラ
ムにしてくれと頼もう…と、人生はどこでも勉強や!
※こんな景色を求めて走っているようなものだ。
DSC05994.jpg 
※見渡す限り…という言葉しか出てこない。
DSC05991.jpg

 ここまで終えてまだ7時。が、WIFIのない私は歌を忘れたカナリヤ同然。テレ
ビもなく、することは、ひょっとしてネットが回復してはいないかと虚しい接続
トライをするばかり。明日のルートを確認して、エーイ、寝てまえ!とベッドイ
ン。今回の部屋は二段ベッド2つの4人部屋一人使用なので、若かりし頃を思い
出しながら下の段を選び、疲れていたのかやがて熟睡。が、3時過ぎに起き出し
て、この文章書き出した。ネットのない時間の何と苦痛だったことか!
※今日の走行地図、
20180615.jpg 
●距離は車の分も合わせて150キロを超えてしまった。
●テンプリンは上から3分の1あたり。

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